当院のむし歯治療
しのはら歯科医院では、できるだけ歯を残しながら、むし歯にならないための環境にする本質的なむし歯治療を行います。
嚙み合わせ考えたむし歯治療
悪い噛み合わせは噛むときだけではなく、姿勢や顎関節、睡眠や頭痛にも影響を与えることがあります。当院ではむし歯だけではなく、全ての治療において、噛み合わせに力をいれております。
全身に繋がる重要な要因だからこそ、嚙み合わせを考慮した、丁寧なむし歯治療を心がけております。
なるべく削らない
歯は一度削ったりむし歯で溶けてしまうと、二度ともとには戻りません。削る量を見極め、余分に削ることのないように、しっかりと見極めながら治療いたします。
また、治療よりも経過観察が適していると判断した「初期むし歯」の場合には、削るのではなく適切な歯磨きと定期的なチェックで進行を留め、むやみやたらに削らないよう歯を残す治療計画を立案いたします。
対症療法ではなく、原因療法を
むし歯は切り傷などと違い、自然に治るということがありません。そのため、歯科医院での適切な処置が必要ではありますが、ただむし歯をきれいにする「対症療法」のみで終わりにしてしまうと、ほとんどの方はまたむし歯を作ってしまいます。
そうならないためにも、当院は患者様がむし歯になってしまった原因を突き止め、根本的な治療である「原因療法」を行います。むし歯を削って詰めたり被せるのは、あくまで一時的な治療です。当院では、むし歯になった原因を探り、リスクを下げてむし歯にならないような環境づくりを目指していきます。
SMT検査(自費)
ライオン株式会社が開発した5分で測定できる唾液検査キットです。このSMTは「むし歯菌」「酸性度」「緩衝能」「白血球」「タンパク質」「アンモニア」の6項目を専用機器と試験紙を用いて測定できます。
RDテスト(無料)
唾液中の虫歯菌(ミュータンス菌)の数を、調べる検査です。スポイトでご自身の唾液を採り、その唾液を含んだパッチシールを腕に15分あて、色の変化で現在のむしばリスクの確認ができます。
菌数に応じて青色→青紫色→紅紫色に変化し、最終的には白色(脱色)を呈するようになります。この変色の程度によって、口腔内の衛生状態を的確に知ることができます。
痛みを軽減した麻酔の導入
痛みを感じさせないための麻酔自体が、痛いと感じたことはありませんか?しのはら歯科医院では、麻酔時の痛みをできる限り軽減できるよう、様々な機器を導入しております。
表面麻酔
歯科治療で使用する注射の針は、非常に細く太い針よりも痛みが少ないという傾向にありますが、敏感なお口の中は細い針でも痛みを感じやすくなってしまいます。
この針の痛みを軽減するため、注射前に必ず表面麻酔を塗布して、患者様に痛みを感じさせないよう取り組んでおります。
オーラスター(電動注射器)
麻酔液は針を刺して注入する際の圧力が強いと、痛みの原因になってしまいます。当院が取り入れているこのオーラスターは、麻酔液を自動で一定量少しずつ注入できるもので、注射時の痛みが生じにくい注射器です。
カートリッジウォーマー
麻酔針から注入される麻酔液は、通常人の体温よりも冷たく、温度の差が大きくかけ離れています。この温度差が大きいほど、麻酔の注入時に痛みが出てしまう可能性が高くなってしまうのです。
当院では、この温度差による痛みを避ける為、麻酔液のカートリッジ温める、「カートリッジウォーマー」も導入しております。患者様の負担をできる限り軽減するため、痛みに配慮しながらむし歯治療をしておりますので、痛みに対する不安が大きい方でも、安心してご来院ください。
むし歯の症状・分類
C0
最初期のむし歯で穴は開いておらず、「白濁した色」をしています
症状
- 痛みや染みははぼありません
治療法
基本的には歯を削らずに、持続的な経過観察とフッ素の使用で様子を見ます。進行させないように、セルフケアである歯磨きが重要になりますので、十分な歯磨き指導をいたします。
C1
初期のむし歯ではあるものの、歯の表面の「エナメル質」と呼ばれる層に穴があいた小さなむし歯をいいます
症状
- 稀に染みる場合もありますが、ほとんどが無症状です
治療法
むし歯を取り除くため、歯を最小限に削り、白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めます。多くは1回で治療が終わり、処置中の痛みもほぼありません。
C2
むし歯が第2の層である「象牙質(ぞうげしつ)」に進み、自覚症状が目立ってくる段階で、レントゲンを撮らないと分からないことも多いため、定期的な検診による早期発見が望ましいです
症状
- 冷たいものが染みる
- 噛んだ時に痛みがある
治療法
むし歯を取り除いて詰め物をする必要がありますが、むし歯が広範囲に及んでいる場合には、上記のプラスチックの詰め物ではなく、「インレー」という大きめの詰め物をする必要があります。インレーが適応される場合には、歯の型取りが必要であるため、処置は2~3回に及びます。
C3
歯の心臓ともいえる神経にまでむし歯が進行していて、歯の痛みを強く感じる時期です
症状
- 冷たいものだけでなく、温かいものが染みる
- 何もしなくても痛みがある
治療法
基本的には神経を取り除いた後、神経の通っている管を無菌状態にするため、複数回に分けて中を消毒します。その後、歯の土台を立て、被せものを装着します。奥歯は保険内ですと銀色の被せものになりますが、抵抗のある方にはメタル以外の素材でできた、自費の白い被せものをご用意いたします。当院で取り扱っている被せものにつきましては、以下をご覧ください。
C4
むし歯の進行が著しく、歯の頭がなくなってしまった最終段階です。根っこだけ残っているこの状態を「残根(ざんこん)」といいますが、神経はすでに死んでしまっています
症状
- 痛みは感じません
- 舌の感触や、見た目ですぐに分かります
- 放置したままだと感染が進み、膿がでることがあります
治療法
歯を残すことは難しいので、抜歯となります。歯がなくなると嚙み合わせのバランスが崩れるため、抜いた歯の代わりとなる「入れ歯」もしくは「インプラント」をいれなければいけません。
院長からひとこと
むし歯は歯周病のように、特定の年齢層から発症するものではなく、年齢関係なく罹患するもっとも身近な歯の病気です。早期発見・治療をすることで、歯を削る量を最小限にすることができ、治療期間や費用、お痛みなどの負担も軽減することができます。
当院では、むし歯の根本的治療をすることで、むし歯を繰り返させない環境を、患者様と共に目指していきます。むし歯を繰り返しやすい、むし歯になりやすいことでお悩みの方は、ぜひ当院にてご相談ください。